子ども大学グローバル
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【NPO法人HERO 橋本博司先生より】質問の回答が届きました!

【第10期 第4回講義】
「さて、そろそろみんなで世界を変えようか〜SDGsの観点から日本でできるアクションを起こそう!~」

NPO法人HERO
代表理事
橋本博司 先生

お待たせいたしました! 2023年11月11日に実施した「第4回講義」にご登壇いただいた、NPO法人HERO 代表理事 橋本博司先生より、皆さんの質問に対する回答が届きました!
橋本先生の追加の特別講義、ぜひ読んで学んでみてください!

【NPO法人HERO 代表理事 橋本博司先生が、みんなの質問に答えます!】

★質問1. 先生の小さいころの夢を教えてください。

僕の父親が旅行会社で働いていたので、高校生までは旅行会社でツアーコンダクターの仕事をして世界を飛び回りたいとずっと考えていました。

★質問2.先生が世界の子供たちに目を向けたのはどうしてですか。

日本にも大変な状況で苦労している子どもはたくさんいますが、途上国の方がより悲惨な状況に置かれていて、誰かが支援しないと貧困から抜け出せないからです。

★質問3.なんで先生は他の国ではなくて、カンボジアで色々なことをしたのですか。なぜ先生はそんなにカンボジアのためにいろいろなことをすることができるのですか。

これはたまたまカンボジアに行って、将来学校を作りたいと思わせてくれたので。一言で言うと"ご縁”があったからです。

★質問4.先生は学校を立てる際にどのようにして資金を集めているのですか。また、学校を立てる時に一番大変だったことはなんですか。

会社の経営者(社長さん)と仲良くなって寄付のお願いをしています。その社長さんから別の社長さんを紹介してもらったり、2-3回目と継続して学校作ってもらうようにしています。一番大変だったのは、最初の学校を作る時の資金集めです。実績がなかったので、半分は自分のお金で払いました。

★質問5.今、学校で教え込まれている公式を覚えることで、誰かの役に立つという想像がつかないです。覚えて社会に出たところで、誰かに必要とされる人材になるのでしょうか。

もし今自分がめちゃくちゃ興味あること、夢中になっていることがあるのなら、公式を覚えるよりも興味あることを突き詰めてください。ただそこまで夢中になれるものがないなら、学校の勉強をしっかりして公式を覚えてください。今は役に立つか分からなくてもいつか役に立つ時が来るかもしれません。今の時点で想像がつかないからやめてしまうのは、将来の自分の選択肢を削ることにしかならないです。

★質問6.橋本先生が「カンボジアの子ども達のために学校を作って良かったな」と思ったことは、なんですか。

去年カンボジアの町中で声をかけられて、その子が1校目の学校の卒業生で、今は結婚して子どももいてちゃんと仕事もしてて、今の自分があるのは学校を作ってくれたからだありがとう、と言われた時です。

★質問7.先生はカンボジアで仕事をしていて、現地の子どもと言葉の壁を超えて心が通じたと思う出来事はありましたか。教えてください。

言葉はただのツールなので、言語を超えて心が通じることなんて常にありますよ!日本語話していても全然通じない人もいますしね笑

★質問8.先生が言っていた、やりたい事、手伝いたい人を見つけるきっかけは、どうしたら見つけられやすくなりますか。そういう仲間を見つけられるかが不安です。

2通りあります。まず実現したい未来(夢)を皆に伝えてワクワクさせて、”一緒にやりたい人この指止まれ”と言うか、実現したい未来(夢)を皆に伝えて、”僕には力がないから誰か助けて”と言うか。いずれにしろ夢を堂々と語り、それに向かっている自分の姿を見せることが肝要です。

★質問9. 先生は自分の子ども達には、将来どうあってほしいですか。

好きな場所で、好きな人たちと、好きなことをして生きる、その上で、周りから感謝されている。そんな人生を歩んでほしいと思っています。

★質問10.以前、ノーベル賞を受賞された先生から、モチベーションを自分以外の誰かに委ねるなと教わりました。誰かのためにとか、恩返しとかを考えると、忍耐力はつくけど創造性が失われるそうです。先生が言う、誰かのために勉強するのと、どう折り合いをつければいいですか。

その先生の話は忘れた方が良いですね笑。誰かのために、世界をもっと良くしたい、この想いが新しい技術や商品、イノベーションを起こしてきています。多分、その先生が言ったのは親が喜ぶように生きる、恋人のために頑張ると言った、自分の内発的動機(モチベーション)ではなく、他人の人生の一部と混同したモチベーションのことだと思いますよ。

橋本先生、お忙しい中お答えいただきましてありがとうございました!