子ども大学グローバル
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「第3回講義」終了しました!~自分のフィールドの日本代表として、世界に挑戦しよう!

10月13日(土)に、第3回講義を実施しました!

第3回講義は、「自分のフィールドの日本代表として、世界に挑戦しよう!~今日からトレーニングを始めよう!~」というテーマのもと、東京海上ホールディングス 投資運用部部長の中澤知寛先生にご登壇いただきました。

中澤先生は、世界金融の中心地であるウォールストリートで働いた経験や、ビジネス書籍が出版された経験もある先生です。

8歳の頃に渡米され、当時は英語があまり話せないことが大きなストレスとなっていたという先生の転機となったのが、小学校に英語が全く話せない日本人の転校生が来たことで、その時少し英語が話せた中澤先生が、その転校生のために会話の通訳を手伝ったことが、先生の「貢献」を考えて「成果」をあげる、という初めての経験だったそうです。

日本で大学を卒業した後は、「日本と海外の架け橋になりたい」という思いから世界とつながることができる現在の会社に入社し、その後、「ハーバード・ビジネス・スクール」に留学され、世界中から来た人たちに日本の代表として日本のことを話したり、世界のことを学んだりと、貴重な経験をされています。

そして、サッカーであれば「プレミアリーグ」に例えられる「ウォールストリート」で、「日本代表」として、世界中の多様な人たちと働き、学ばれました。





そんな中澤先生による今回の講義ですが、みなさんは「プロフェッショナル」と聞いて何を思い浮かべますか?

今回の講義のテーマは、「プロフェッショナル」についてです。「プロフェッショナル」とは、「知識やスキルを持ち、それを使って高い成果をあげる人」のことです。「プロフェッショナル」と聞くと特定の職業を思い浮かべる人も多いですが、今ある職業はいずれ無くなる可能性があるため、「何になりたいかではなくどうありたいか」を考えることが重要になるとのことです。

そして、中澤先生は、プロフェッショナルになるためのトレーニングを4つ教えてくださいました!

1つ目は、「貢献を考える」こと。

自分の属している組織は社会にどのような貢献をしているのか、その中で自分は組織にどのような貢献をするべきか。この2つを意識して生活することで、プロに一歩近づくことができるでしょう。

2つ目は、「強みを生かす」こと。

他の人よりも得意なことが、強みです。出来るだけ得意なことを使って貢献を考えるのがプロフェッショナルですが、人には弱みもあります。しかし、違う強みを持つ者同士がチームで動くことで、互いの弱みをカバーすることができます。

自分の強みを見つけるためには、自分をよく知る家族や友達に、積極的にフィードバックを求めることが大切だと教わりました。

自分の好きなことだけでなく、強みを活かして貢献や成果を上げることを考えることができれば、さらにプロに近づくことができるでしょう。

3つ目は、「時間をコントロールする」こと。

「時間は誰にでも同じ。

お金は稼げるけど、時間は替えがきかない。」

この言葉からも分かるように時間は1日24時間、全ての人に平等ですが、普段の生活の中には小さな無駄な時間がいくつも存在しています。それらを束ねてまとまった時間を作り出し、それを有効活用することが自分の強みを伸ばすポイントです。

では、どのようにまとまった時間を作り出せば良いのでしょうか?

先生によると、

1.成果を生む時間かどうか

2.他の人に任せられないか

3.人の時間を無駄にしていないか

という3つの観点が大事とのことです。これらを意識して自分の時間の使い方について考えると、より時間を有効に使うことができます。

講義内では実際に、自分の生活の中に無駄な時間がどれだけあるかや、その時間に何をしているかを考えました。現地では、発表をする時間もあり、緊張した面持ちではあったもののハキハキと発表する様子が見られました!

最後に、「一番大切なことを選んで、集中し、実行する」ことです。「集中」とは、「1番大切なことを1番最初にやること」です。人間は一つのことにしか集中できないため、優先順位ではなく、劣後順位(やらないことを決めること)を決めることで効率が上がり、時間を作り出すことが可能になります。

先生は、プロが大切なことを選ぶ時にどんな事を考えているかについて教えてくださいました!

1.過去よりも未来をみる

2.チャンスを掴む

3.みんなと同じでないところで自分の強みを活かす

4.新しい道を切り開く=起業家精神

(起業家精神とは、起業するための精神ではなく、“イノベーションを起こそうとする精神”のことです)

このような4つの心構えをもつことが、変動の大きい現代社会を生き抜く上で大切になっていきます。

最後に誰もが日本代表のプロとして活躍できる可能性があるということについてお話しいただきました。

日本代表になる、というのは海外に留学したり仕事をすることだけを言うのではありません。例えば、来日した外国の方に日本について紹介することも、日本を代表することになります。グローバル化が急速に進む現代だからこそ、こういった機会がより身近に多く存在しており、そこで自らアクションを起こすことが大事だそうです。

今回の講義で身につけた考え方や心構えを生かし、学校やクラス、地域で自分の強みを生かした貢献ができることを願っています。

中澤先生、第3回講義をありがとうございました!!



本日の司会進行および冒頭HRを担当者は、学生部実行委員の大津弦将でした!