子ども大学グローバル
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【国立科学博物館 川田伸一郎 先生より 】質問の回答が届きました!

第12期夏の特別講義
[モグラの話~土の中にすむ、一番身近で一番謎の野生動物

国立科学博物館 動物研究部 研究主幹
川田 伸一郎 先生

お待たせいたしました!
2025年8月9日に実施した「第12期夏の特別講義」にご登壇いただいた、国立科学博物館の川田伸一郎先生より、皆さんの質問に対する回答が届きました!
川田先生の追加の特別講義、ぜひ読んで学んでみてください!

【国立科学博物館 動物研究部 研究主幹 川田伸一郎先生が、みんなの質問に答えます!】

★質問1.モグラが1番負傷してはいけない、体の部分はどこですか?

モグラは鼻の感覚がとても重要といわれますので,鼻先ということになりますね.

★質問2.〇モグラって実際どこが多いの?(湿地、平地、山、川に近いところ?) 〇モグラのひげは大事だと言っていたけどどんな役目があるの?

モグラは土の中にいる小動物を食べて生きているので,そういうものが豊富な場所に多いです.小動物は湿った場所に多いので,湿った土壌の川に近いところや水田の周り,畑といったところに多いです.また人が常に水を供給する植物園のような場所も好んで生息しています.ひげは触角器官です.真っ暗なトンネルの中で行動するためには体中の触れる感覚が大切で,ひげだけでなく,体中の毛が大切だと思いますよ.

★質問3.モグラの巣はあんなに大きいのに、他のモグラの巣にぶつかったりしないんですか。

ぶつかることはあると思います.ただし隣のモグラのトンネルに侵入してしまったら,そこの主が出てきて激しく攻撃されます.そういうことが頻繁に起こるとモグラの社会は成り立たないので,においなどをトンネルにつけて,周囲のモグラに「入ってくるなよ」と警告しているのではないかと思ってます.こういうのを「縄張り」といいます.

★質問4.もぐらを食べる習慣がある人(民族)がいますか?おいしいのでしょうか? もぐらを見つけて捕まえたいと思ったとき、捕まえるのに気を付けることがありますか?危険がありますか? もぐらは臭いという話がありましたが、なぜくさいのですか?

いろんな国に行きましたが,モグラを好んで食べている人に会ったことがありません.ただし中国では漢方薬として古くから使われていたことが,中国の古い本に書かれています.また日本でもモグラを黒焼きにして薬として使用することはやられていたようです. 捕まえるときは,できるだけ地面に振動を与えない(そうっとあるく)ことですかね.地面の振動を感じるとすぐに逃げてしまいます. モグラがくさいのはもしかしたらほかの動物に食べられないためなのかなと思う時がありますが,僕にはよくわかりません.でもたぶんモグラ自身はくさいとは思っていないと思います.

★質問5.モグラは一度に何匹産むのか気になりました。

3から5匹くらいといわれています.

★質問6.モグラは、冬の間は冬眠しますか?それともずっと地中にいるからしないんですか?

モグラは冬も活発に活動しています.むしろ冬の方が簡単に食べ物にありつけないので,積極的に活動します.モグラ塚がたくさん見られるのも冬です.

★質問7.姫ドウナガモグラと同名がモグラはほとんど同じ種類ではないのですか

ヒメドウナガモグラとドウナガモグラはとても近い種類です.ヒメドウナガモグラの方がかなり小型で,尾が短く,そのほかいろんなところが違ってます.

★質問8.モグラは最も体重が重いもので何kgですか?

大体200グラム(0.2㎏)くらいだと思います.ロシアの日本海沿岸にいるオオモグラや,ヨーロッパにいるローマモグラ,それとアメリカ西海岸にいるトウブモグラというのがいちばん大きい種類らしいです.

★質問9.デスマンは、水の中を泳げると言っていたけど、何を食べるんですか?

水生昆虫などを食べるそうです.

★質問10.もぐらがどこにいるか知るコツはありますか?

モグラ塚を探すことですね.そしてのあたりを掘ってトンネルを確認すれば,ほぼ間違いなくモグラがいることになります.都内の公園などでも冬になったらモグラ塚が見つかるようになるので,どこの公園にモグラがいるかとか全部調べたら面白い研究になると思います.

★質問11.先生は、骨を調べるのにこってるといっていましたが、なんのモグラの種類の骨が、一番印象に残っていますか?

ベトナムで新種として名前を付けたヒメドウナガモグラでしょうかね.新種にするのにはすごくたくさん骨を調べなくてはならないので,一番しっかり調べて,いろんな骨の特徴を見つけました.

★質問12.モグラは泳げるがなぜ練習なしで泳げるのだろう

多くの哺乳類は泳げます.モグラは毛の間に空気をためやすいので浮きやすくて,動き方が泳ぐやり方に似ているので,上手に泳げるのだろうと思ってます.

★質問13.モグラの生活のしかたを知って、何か「モグラの生活のこういうところを真似したい‼」みたいに思うことはありますか?

上手に土を掘れるようになりたいです.

★質問14.雨が降たらモグラさんはどうなりましたか?

普通の雨なら普通に活動しています.ものすごく雨が降ってトンネルが水浸しになったら,どこか雨がしみこみにくいところに避難しているのかもしれません.完全に水に使ってしまったら,泳いで安全な場所に移動する様子が観察されています.

★質問15.ナガエノスギタケは特定のもぐらにだけ発生するのでしょうか。 モグラの化石はいつの時代のものがどの程度発見されているのでしょうか。

ナガエノスギタケはヨーロッパや日本の多くのモグラのトイレから生えることがわかっています. モグラの化石は始新世という時代から知られています.ただしそのころのモグラがモグラの恰好をしていたかどうかはよくわかっていません.大体がヨーロッパから出ています.

★質問16.講義の中でセンカクモグラというモグラについてなのですがそのモグラはいつ頃に発見されたのですか?尖閣諸島に上陸できた頃に発見されたのですか?

センカクモグラは1979年に魚釣島で上陸調査が行われたときに,海岸近くで死体が発見されています.それを調べた論文が1991年に出版されて新種となりました.1979年以降,尖閣諸島での調査はほとんど行われておらず,モグラが再び採集されたことはありません.

★質問17.途中動画にあった金網のトンネルは、作るのにどのくらいかかりましたか?

1メートルの金網トンネルを作るのに30分くらいかかったと思います.

★質問18.モグラの繁殖期は、年に何回ですか。

1回だけ,春先が繁殖シーズンです

★質問19.もぐらはなぜ調査が難しいのですか。

土の中で生活しているので,観察するのがむつかしいというのがあるのでしょうね.

★質問20.大学卒業時に会社員ではなく、研究者を目指したのはどうしてでしょうか? もぐらがくさいのは、なんでですか?。

大学生になる前から研究者になりたいと思ってました.研究者になるために大学生になったんです.会社員になるためには別に大学に行く必要はありませんよ.

★質問21.今日はお話ありがとうございました。 北海道にモグラがいないのも気になりました。 くさいので、ネコとかイヌは食べないとお話にありましたが、どうしてくさいのでしょうか。しめった土の中にいるからですか。

北海道にモグラがいない理由はわかりません.カセキも出ていないので,かつていたのかどうかもわかりません.すべてが謎に包まれています.

★質問22.さわり心地が似たものでも、アイマー器官は見分けられるのですか?(例:ミミズとブニョブニョしたひも)

はい,わかるのだといわれています.

★質問23.モグラの存在意義とは

自然界には食物連鎖というのがあって,地中の生態系で高次捕食者としての存在意義があると思います.いなかったら害虫が増えすぎて,生態系のバランスがくるってしまいます(その後モグラ不在の生態系が出来上がるのでしょうけど).生き物にはすべて存在意義があります.

★質問24. 世界には50種類ほどのモグラが生息しているとおっしゃっていましたが、その中で絶滅危惧種とかはいるんですか。また、いるとしたら、保護活動などは行っているんですか。

センカクモグラが分布する尖閣諸島の魚釣島にはヤギが放されていて,この島の植生に大打撃を与えています.そのためすでに絶滅した可能性もあるといわれています.保護活動を行うための上陸ができないため,困った問題です.それとデスマンという水生のモグラの仲間がかなり生息環境がなくなって絶滅仕掛けているといわれています.こちらはいろんな保護活動が行われています.

★質問25.先生が今一番熱いモグラは何だと思いますか

まだ日本に一つ新種のモグラがいるといわれていて,そいつですね.

★質問26.講義で鳥に食べられることがあると聞きました。そうなる確率は何%ぐらいですか?

何%かはわかりません.生まれた数(3から5匹)の半分くらいはたべられているのかもしれません.そうならないとモグラが増えすぎちゃいますので.

★質問27.モグラの名前の由来はもぐるからなのでしょうか?

その通りです.

★質問28.Q1モグラのいない国は何カ国ありますか?(今わかっている時点での)
Q2なぜ哺乳類をやる中で、「モグラ」を選んだのか
Q3モグラを捕まえるときにかかる時間の平均は?
Q4おおもとの穴を掘っているときにトラブルがあったりしたときにはどのように対応している?

南半球にはいないので,ほとんどの国にモグラはいません.いる国の方が多いです. モグラの動きに魅せられたためモグラを研究することにしました. 3時間程度かなと思います 土を持ってきて一回埋め戻して,その下を掘り返す,ということで対応していると思います.

★質問29.先生が最初に見つけたもぐらはどこで見つけた何もぐらですか?

青森県の岩木山という山で採集したヒミズです.

★質問30.もぐらの飼育はどんな感じにするんですか。?

食べ物さえ与えていればハムスターのように飼育できます.モグラにもっと優しい飼い方をするならば,しっかり土を入れてあげたらいいと思います.でもそれだと観察できないので,金網でトンネルを作るという方法もおすすめです.ぜひやってみてください.

★質問31.川田伸一郎先生はどういうところが虫とモグラがにていると思ったんですか?

ヒミズの鼻先がぴくぴくと機敏に動く姿ですね.

★質問32.モグラは、じめんは、硬い方か、柔らかい方か、その中くらい、どれを好むのですか?

やわらかいほうが好きですが,砂地だとだめで,湿ったやわらかいところが好きです.

★質問33.モグラはかしこいんですか。

賢いと思います.というより感覚が鋭いといった方が良いのかもしれませんけど.

★質問34.モグラは、最大どのくらいのトンネルを掘ることができるのですか?

トンネル全長が300mあったという記録がありますが,もっと掘ると思います.

★質問35.世界一大きいモグラはどのくらい大きいのですか?

20センチくらいですね

★質問36.モグラはほとんど、土の中にいるのに、なぜ、モグラを捕まえることができるのですか?

土の中にワナを仕掛けるからです.

★質問37.何でモグラがした糞からキノコが生えてくるんですか。

モグラのフンを分解するキノコ(菌類)だからです.

★質問38.モグラは何歳まで生きられますか?

大体4歳くらいといわれています.でも動物園での飼育記録には7年というものがあります.

★質問39.川でモグラを食べる魚は、いますか。 モグラで1番感動したのは、なんですか。

マスの胃からモグラが出てきた記録があります. たぶん初めてモグラを捕まえたときだと思います.

★質問40.もぐらは先生じゃなくてもペットにすることができますか。

ペットには向いていないと思います.

★質問41.今までにもぐらの化石は、発見されているんですか。

発見されています.

★質問42.川田先生の好きなモグラわ何ですか?ぼくは、ホシバナモグラが好きになりました。

ミズラモグラというモグラが一番好きです.

★質問43.モグラの数はやくどれくらいいるのですか?

50種類くらいいます.でもこれから研究が進んだらもっと増えると思います.

★質問44.先生は、どうしてモグラの研究をしようと思ったのですか?

モグラに謎が多いからでしょうかね.研究することがたくさんあって,一生やり続けられると思ったからです.

★質問45.モグラは後尾をするんですか、そして、ナワバリ意識が強いのに、どうやって後尾をするのですか。

もちろん交尾はします.そうしないと絶滅しちゃいますよね.どうやってオスとメスが出会うのかはよくわかってませんが,たぶんメスが繁殖可能な時期になったら,独特のニオイみたいなのを出して,その時だけメスは優しくなってオスが近づけるのだと思います.

★質問46.モグラの見た目は、どのようにして決まるのですか?

遺伝子によって決まっています,というのはちょっとつまらないので,モグラの生活にあった形にこれまで進化してきたからそういう見た目なのです,というのがいいのかな.ああいう見た目でなければ,土の中で生活できるようにはならなかったのでしょうね.

★質問47.もぐらの種類によって多分うんちが変わると思うんですけれどもそれでキノコの種類は変わるのですか?

それが同じキノコが生えるのですよ.不思議ですね.

★質問48.もぐらは臭いから肉食動物が食べないと言っていましたが、実際どんな臭いなのですか?

うんこくさい感じです.

★質問49.もぐらをペットで飼うことができたらどんな名前をつけますか?

「もぐ子」と「もぐ一郎」にします

★質問50.モグラを捕まえるコツを教えてください!

モグラの生活についてしっかり勉強することですね.

★質問51.もぐらのトイレから生えるキノコがあると言っていましたが、そのきのこの胞子はどうやってもぐらの巣の中に入るのですか。

これ,いい質問ですね.まだちゃんとわかっていないと思います.本当に不思議ですよね...

★質問52.コウベモグラとアズマモグラ出会うことはあるのですか? 出会うのならけんかするのですか?

これらの2種が近いところに分布していることもあるので,出会うこともあるでしょう.すごく喧嘩すると思います.

★質問53.川田先生がモグラの研究に役に立つと思うモグラ以外の研究は何ですか?

ミミズの研究です.

★質問54.モグラ以外に研究していた動物はありますか?

タヌキの行動をちょっとやってました.ネズミの染色体も調べました.最近はアマミノクロウサギの骨を調べてます.

★質問55.モグラの目が見えない理由として、モグラの目には膜が覆いかぶさっているとありましたが、その膜をはがしてモグラを飼育すればモグラの目は機能するようになると思いますか?

それは無理でしょうね.幕をはがすとそこから土が入ったり,あるいは細菌などに感染したりして,病気になっちゃうと思います.

★質問56.モグラの数は減っていますか?増えていますか?

全体的にみると減っていると思います.モグラが住めない環境が増えていますので.

★質問57.モグラの名前の付け方はどの様に選ばれるのですか?どうやって名前を決めるのですか?

新しいモグラの種類が見つかったら,その特徴や発見した歴史的な事象等からつけてます.

★質問58.モグラはペットショップなどで手に入れられるんですか?エサはペットショップで売られていることを知っていますが… どのように飼育するんですか?僕はモグラを飼育するなんて初めて聞いたので飼い方がまったくわかりません。本などにモグラの飼い方って載っているんですか?

モグラはペットショップでは手に入りません.飼い方が載っている本は見たことがありませんね.雑に飼育するならハムスターと同じようにして飼うことはできますよ.ただしたくさん食べるので食べ物をたくさん用意しなくてはなりません.

★質問59.モグラの研究をしていて、苦手だなと思ったことはありますか? あったら、それは何ですか。

解剖ですね.筋肉の名前とかあまり覚えてません...

★質問60.モグラが泳ぐ時、水深はどのくらいまで潜ることができますか?

水面に浮いている状態が多いですが,知り合いの話ではもぐることもあるのだそうです.そんなに深くはモグラないと思います.

★質問61.先生はモグラを見つけたら、まず何をしますか?

見守ります.

★質問62.モグラの中で何が一番好きですか?

ミズラモグラというモグラが一番好きです.

★質問63.今まで研究したなかで一番不思議だと思った研究は何ですか。

モグラの繁殖についてですね.

★質問64.あと十年経ったらモグラが日本に何匹くらい見つかっていると思いますか。北海道のモグラは後何年くらいで発見されると思いますか。

あと一つくらいは新種が見つかると思います.北海道ではいつまでたっても見つからないでしょうね.

★質問65.モグラのウンチから生えるキノコは食べられますか?

すごくおいしいそうですよ.ちゃんと食べられるキノコとして図鑑に乗っている種類です.

★質問66.手が目の代わりと言っていましたが、本には鼻が目の代わりと書いていました。なぜ、手なのですか?

鼻も手も目のような役割をしています.鼻が注目されがちですが,手にびっしりと生えた毛も重要な間隔をつかさどっているそうです.

★質問67.まだ見つかっていない種類はどのくらいあるんですか

これは僕にはちょっとわかりません.

★質問68.もぐらが地上にいる時、時速何キロで走りますか?

1時間に1kmも走れないと思います.

★質問69.モグラは世界に50種類くらいと言ってましたが、これから新種が世界中で見つかった結果、何種類くらいまでいくと思いますか?

70種程度で落ち着くような気がしていますが,ちょっとわかりません.

★質問70.ぼくの家の畑にもモグラ塚がたくさんあり、祖父母がモグラ撃退器を買ってきて畑に仕掛けました。モグラは超音波が嫌いなんですか。

音は空気の振動なので,振動を頼りに生きているモグラには最初は嫌だろうと思います.でもだんだん「この振動は安全」というのがわかるのか,気にしなくなるようですよ.

★質問71.もぐらは地下で生活することで目としっぽが退化したことを教えてもらいましたが他にも退化した部分はありますか?

耳の耳介という部分がなくなってます.これも退化したのでしょう.

★質問72.どの季節がみつけやすいですか

春から夏にかけて,モグラの子供が独り立ちするころが一番数が多くなっているので,そのころでしょうね.

★質問73.まだ見つかっていないもぐらを先生が発見できる可能性はありますか?

あると思います.

★質問74.モグラは、大体何メートル下に潜るんですか

大体1mくらいだといわれています.そこに寝室を作って寝床にしています.

★質問75.モグラ界で今一番アツい分野やモグラは何ですか?

一番熱い分野は発生学かもしれないですね.どうやってあのような形態に成長していくのか,いろんな人が調べてます.

★質問76.モグラはなぜミミズや比較的柔らかい物を食べるのに歯が約40本必要なのですか?

モグラは固い昆虫なども食べるので,歯がないと困るのです.そのためとてもギザギザした歯になってます.

★質問77.モグラは人間の食べ物(フルーツなど)でたべるものはありますか?

植物質のものは食べません.我々がお店で買えるものでモグラが一番好きなものは鳥の砂肝かなと思ってます.

★質問78.ホシ鼻もぐらは、なぜあのような、鼻になったのですか

様々な方向にあるものを見極めるために発達したものと思われています.

★質問79.海をおよぐもぐらは、ての構造がちがったりするのですか?

海にはモグラはいませんよ.

★質問80.モグラの種類を区別するときに歯の本数や形を見ていることが多いと感じたのですがなぜ歯を見るのですか?

哺乳類では歯の特徴に種類の違いが見つかりやすいからです.モグラでも歯の数が違っていたり,歯の形も種ごとに特徴があります.

★質問81.小学生の時興味を持っていたことはなんですか?その頃からもぐらについて調べていましたか?

小学生の頃は昆虫が大好きでした.大学生になるまで昆虫学者になりたいと思ってました.

★質問82.どうしてモグラは地上に住んでるとフクロウに捕まってしまうのに、地上に住んでるご先祖様は土の中に潜らないんですか?

地上に住んでいるご先祖様モグラは地上の生活にあった体をしていて,鳥の攻撃をかわすことができるのだと思います.土の中のモグラは地上では動くのがとても下手なので,簡単に鳥に捕食されてしまいます.

★質問83.もぐらは世界に何匹いるんですか。

何匹いるかはちょっとわかりません.

★質問84.泳ぐもぐらの住みかを教えてください

泳ぐモグラというのはデスマンやホシバナモグラかな?これらの種も地中に巣室を作って住んでます.ホシバナモグラは長いトンネルも掘るので,モグラの生活とあまり変わりません.

★質問85.恐竜の骨盤には穴があり、その穴で恐竜かどうかを見分けると過去の講義で学びました。 川田先生の講義ではモグラの骨盤に穴はあると仰っていましたが、モグラは恐竜、もしくは恐竜にとても近い生き物なのでしょうか?

モグラ(哺乳類)と恐竜(爬虫類)はかなり遠い関係の生き物です.骨盤は周囲に様々な神経や筋肉が行き交うので,それらの通り道を残しながら骨が癒合したりして,穴になるいことがあります.たぶん同じようなことが全然別の生き物で起こったのでしょうね.

★質問86.地中での生活のようすを絵で見ることができました。でもそこまで調べるのはとても大変だったのではないですか。

あの絵のような状態で観察した人はいないと思います.昔からモグラのトンネルを部分的に掘って調べた人がいて,それらの監察結果から,全体はこんな感じになっているかな,という推測図です.

★質問87.モグラがほるあなは大きくて何mくらいで、小さくて何mくらいですか

コウベモグラの穴はよこ5センチ,縦4.5センチくらいです.アズマモグラの穴は横4センチ,縦3.5センチくらいです.トンネルの長さは,300m以上あるといわれています.

★質問88.モグラは平泳ぎ以外に他の泳ぎはできますか。

できません.というか,あれは平泳ぎでもないかもしれませんね.モグラは泳ぐときにあまり前足を動かしません.体のひねりと後ろ足の動きで前に進んでいると思います.

★質問89.モグラっていつ頃に誕生していたのですか?また、元祖みたいなのはあるんですか?

始新世という時代といわれています.元祖は陸上で生活する鼠みたいな昆虫食の動物でした.

★質問90.一ばんきょうみをもっているモグラは何ですか。

ミズラモグラです.

★質問91.先生はなんしゅるいのモグラをけんきゅうしていますか?

今まで研究したのは25種くらいです.

★質問92.巣穴にネズミやウサギなどが入ってきたらモグラはどうするのですか。

ウサギが入るには小さすぎますね.ネズミが入ってきた場合,ネズミの運が悪いとモグラに食べられてしまいます.

★質問93.先生はもぐらを何匹捕まえたことがありますか。

一日に7匹が最高記録だったと思います.今ならもっと取れるかもしれません.これまでに捕まえた数は1000くらいです.

★質問94.モグラは、どのくらいの暑さ/寒さにたえられるんですか?

暑いのは苦手です.だから地中にいるのでしょうね.たぶん温度がが30度とかになると生きていけないと思います.寒いほうが割と大丈夫なようで,雪が降り積もるロシアのシベリアというところでも,冬眠せず活動しています.土の中は温度が上がりすぎず下がり過ぎないのが,モグラにとっていい環境になっていると思います.

★質問95.なぜ、モグラは、茶色なのか?

なかなかむつかしい質問ですね.たぶん哺乳類の色は普通は茶色っぽいもので,そこから特に進化していないのではないかな?暗闇で視力に頼らず生きているモグラにとって,色はあまり意味がありません.だからもともとの色のママ進化してきているように思います.

★質問96.北海道にモグラがいないっていってましたが、その理由はなぜですか。気候とか関係あるのですか。世界中のもぐらがいる場所は、なにか共通点があるのですか。

いなくなったのかもともといなくなったのかもよくわかりません.謎です.世界では基本的に乾燥した土地にはモグラはいません.そういう場所では,ネズミやリスの仲間が土の中で生活している場合が多いです.昆虫やミミズを食べているモグラに取っては乾燥した場所は十分な食料を得られない場所です.

★質問97.モグラが食べたらいけないものはありますか? 例えば猫がチョコを食べてはいけないのようなもの

動物質のもので食べないものはいくつかあります.いわゆる釣り用のシマミミズ,ダンゴムシ,カブトムシの幼虫などなど.なぜ食べないのかはよくわかりません.

★質問98.①少し弱っているモグラを道でみつけたことがあります。どうしてあげればよかったですか?
②モグラはネズミににているなと思いましたが、モグラの先祖は何だと思いますか?

少し弱っているモグラは大体ネコなどにかまれた個体なので,助けてあげるのはかなりむつかしいと思います.モグラとネズミは結構離れた関係にある哺乳類でネズミはモグラよりも我々霊長類に近い動物です.モグラの祖先はネズミとか霊長類とかが分かれる前にいた動物だろうと推測されています.

★質問99.モグラって美味しいですか?

おいしくありませんでした.

★質問100.モグラの潜水時間はどのくらいですか。

あまり潜水はしないと思います.

★質問101.先生はもぐらをあと何種類自分で発見したいですか。

もうあとは君たちの世代に託します.

★質問102.これからも世界中にモグラを探しに行きますか?

いろいろと忙しいので,あとは皆さんの世代に託します.

★質問103.とにかく不思議なことがたくさんある生き物だと知って驚いたのですが、モグラの祖先について知りたくなりました。人間と同じようにねずみみたいなやつが進化して、土の中で生きることを選んで、今のようなモグラになったのでしょうか。モグラの祖先の生き物ってわかってるのでしょうか。

たぶん土の中で虫を食べている生き物がいなかった時代に,少し土を掘るのが特異な虫食い動物がいて,それがどんどん土掘り能力を進化させたのでしょう.それがモグラだと思います.

★質問104.モグラはどうやって標本にするのですか?

皮を剥いて綿を詰める.残った部分はお湯でゆでて,歯ブラシでこすって骨にする.

★質問105.この前、学校ですこし大きいモグラをみましたが、それは、なんのもぐらですか?

どちらにお住まいですか?西日本ならコウベモグラの可能性が高いです.東日本ならアズマモグラの可能性が高いです.新潟県ならエチゴモグラかもしれません.

★質問106.種類ごとによるもぐらの体の特徴の違いとなにか関係性があるものはあるのでしょうか。 例えば餌にしている生き物の違いや地質の違いなどと関係性はあるのでしょうか。

すべての種が独特の特徴を持っています.食べるものはそれほど違いがないと思いますが,ミミズにもいろいろな種があるので,地域性はあるのかもしれませんね.

★質問107.モグラがよく好んで食べると言われている、ミミズですが、食べるときに頭から食べる!とか、後ろから食べる!っていうのはだいたい決まっていますか?

頭から食べ始めて,はんぶんちょっと食べたところで一度はなして,後ろから食べます.こうすることでミミズの体に入っている土を除去していると考えられています.

★質問108.とつぜん変異のような事が起きる場合がありますか?

あります.どんな生き物でもあります.たまに真っ白いモグラが見つかります.

★質問109.もぐらはどんな鳴き声ですか?

ほとんど音を出しませんが,モグラ同士で喧嘩するときには歯を鳴らすような変な音を出します.

★質問110.モグラの標本はいくつ作ったんですか?

1000くらい作りました

★質問111.モグラの生態系について、一番知りたいことは何ですか

どうやって繁殖しているのかですね.

★質問112.新しい種類のモグラを見つけたときの気持ちはどんな感じですか?

踊ります.

★質問113.モグラを研究している方々は(先生も含めて)、何人くらいいるんですか。

日本で今真面目にやっているのか5人から10人くらいです.世界ではやっぱりそれほど多くなくて,20から30人ってところではないでしょうか?

★質問114.国立科学博物館の研究の中で、川田先生のおすすめはなんでしょうか?スペシャリストがすすめる他分野の研究にとても興味があります!私は古生物学が大好きです。

もちろんモグラ研究です.と言いたいところですが,そうですね,昆虫の分類とかはとても面白いと思います.展示でも昆虫や貝を見るのが好きです.

★質問115.もしモグラが穴の中でネズミなどの小動物と出会ったらモグラはどうするんですか。 モグラに小型カメラをつけて生活を観察してる人はいないのですか。

モグラに小型カメラを付けた研究はまだ知りません.でも今カメラの小型化がすごく進んでいて,いずれやれるようになると思います.

★質問116.先生はモグラの鼻にはアイマ―きかんがあるとおっしゃっていましたが、一ぴきのモグラにどれくらいのアイマ―きかんがあるんですか。

数百あるらしいですが,一番多いホシバナモグラでは数万といわれます.

★質問117.偽の親指も使っているのでそれって本物の指と一緒じゃないんですか?

偽の,というのは実はあれは指の骨ではないからそう呼ばれるのですよね.実は手首の骨なんです.

★質問118.・もぐらはしょっかくがするどいのに、先生はどうやってもぐらをつかまえることができたのですか?
・ぼくももつかまえることができますか?
・なぞだらけのモグラを研究している研究家は何人くらいいるのですか?

モグラに気づかれないように動くことができるからです.誰でも訓練すればモグラは取れるようになります.正直言って,ネズミよりも捕まえるのは簡単です.

★質問119.巣は複雑なのに迷子にならないんですか

ならないみたいですね.本当に不思議ですよね.記憶しているのか?あるいはニオイなどで目印をつけているのか?謎に包まれています.

★質問120.海外にいるモグラと,日本に生息しているモグラの違いはどのようなことがあるのでしょうか?

北アメリカ大陸の者は全然違うグループになっています.歯の数とかが違います.

★質問121.日本に他にももグラはいますか

8種類います.

★質問122.もぐらはどうして毛があるのですか。寒くなると毛が濃くなったりするのですか。

モグラにも夏毛と冬毛というのがあって,冬毛はちょっと長い毛になってます.ちゃんと防寒対策ができているのです.

★質問123.もぐらは何で大きなトンネルを掘るのですか?

生きるためでしょうね.トンネルはミミズなどを捕まえるトラップにもなっていて,モグラはトンネルを巡回するだけで結構な量の食べ物を拾うことができるといわれています.

★質問124.もぐらの一番好きなところはどんなところですか?

謎が多いところです.

★質問125.モグラに近い動物って何がありますか。

トガリネズミというネズミとは別の生き物がいます.北海道にいくとたくさん種類がいます.

★質問126.モグラは「なぞ」が多いことがわかりました。オスが出産する生き物(タツノオトシゴ)もいますが、モグラは本当にメスが出産しているのですか? それを確認した研究はありますか?

ちゃんとメスが出産しています.メスのモグラを捕まえて,しばらく飼育していたら出産したという例が結構あります.

★質問127.人間は、環境によって体に違いがある(寒い地域では大きい体、暖かい地域では小さい体)が、モグラにはそういう違いはあるのですか?

モグラも基本的には南のものほど小さくて,北のものほど大きいという性質があります.それと標高が高いところにいるモグラは小型であるという性質もあります.島のモグラは本土のモグラよりも小さめです.

★質問128.どうしてモグラは単独で暮らすのですか

たぶん複数のモグラが一緒にいると十分な食べ物を得にくいからだと思います.取り合いになって喧嘩する.喧嘩するなら別に暮らしたほうがよい,という感じです.これは動物質のものを食べる動物に共通しているような気がしますね.植物を食べる動物では餌がすごく大量にあるので,一緒に暮らしていても十分な食料をえやすいのではないでしょうか?

★質問129.穴を掘った土は、どうなるの?モグラは目が見えないのに、どうして目があるの?

堀った土は地上に捨てます.それがモグラ塚と呼ばれるものです. モグラは眼が見えないですが,光くらいは感じているそうです.トンネルに穴があくと,光が入りますよね.たぶんこれを感知して,明るい→トンネル壊れてる→危険→トンネルを修復する,という信号になっているのだと思いますよ.

★質問130.モグラの掘るスピードが1番速いのはどの種類のモグラですか。
先生が今1番研究している事はなんですか。
先生が今はまだ明かされていない、最も知りたいモグラの謎はなんですか。
モグラを研究している研究者は日本に何人くらいいるのですか。

一番スピードが速いのは僕にはちょっとわかりませんね...

★質問131.野生のモグラはどこで見れますか?(東京周辺で)

皇居や代々木公園,砧公園などで見れると思います.

★質問132.なぜ、モグラはこんなに誰もが知っている動物なのに、研究する人が少ないのですか?

直接観察するのがむつかしいのが一つの理由だと思います.それとモグラを捕まえるのがむつかしいと誤解している研究者がおおくて,敬遠されているところもあると思います.

★質問133.先生は現地に行って現地で楽しみはありますか?

現地の人とお酒を飲んだりして語り合うのが楽しみです.

★質問134.もぐらは、自分の巣がスコップなどで掘られると、危険を感じて逃げるといいますが、 スコップで掘られるのが初見だったらどんな反応をするのかがきになりました。

始めてでもすぐに逃げると思います.モグラはその振動を感じたときにスコップで掘られていると気づいてません.とにかく不慣れな振動を感じたら後ろへ逃げるという行動がプログラミングされているのだと思います.本能ってやつですね.

★質問135.モグラはなんで他の生物より種類が少ないのですか?

まだ研究が進んでいないのもありますし,分布域もそれほど広くないからだと思います.

★質問136.モグラの巣は一番深くてどのくらいの深さのところにあるのですか?

1mくらいです.

★質問137.都市化や環境の変化はモグラの生活にどんな影響を与えていますか。
モグラが土の中でも酸欠にならないのはなぜですか。
呼吸の仕組みに秘密があるのですか。
モグラはなぜ単独で生活するのでしょうか。群れで暮らさない理由はありますか。
人間の生活とモグラの生態は、どのように関係しているのでしょうか。

都市化が進んでモグラが住める環境は確実に減少しています.酸欠にならないのは,地中だからといって結構な酸素があることや,たぶんモグラにミオグロビンという酸素とくっつきやすい成分が地の中にあるからでしょうかね.単独生活なのは十分な食べ物の確保のためと思います.人間の生活において,モグラが害獣とされる面が強いですが,実は田畑の害虫を食べてくれたり,深いところの土を上に運んで拡販したり,いろいろと役立っている面もあると思ってます.

いかがでしたか?
川田先生、お忙しい中、たくさんの質問に丁寧にご回答いただき、ありがとうございました!!!!!