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【東京大学 西成 活裕 先生より】質問の回答が届きました!

【第11期 第3回講義】
「なぜ混雑するのか?~渋滞のサイエンスと解消方法について~」

東京大学 大学院工学系研究科
教授
西成 活裕 先生

お待たせいたしました! 2024年10月12日に実施した「第3回講義」にご登壇いただいた、東京大学 大学院工学系研究科 教授 西成 活裕 先生より、皆さんの質問に対する回答が届きました!
西成先生の追加の特別講義、ぜひ読んで学んでみてください!

【東京大学 大学院工学系研究科 西成 活裕 教授が、みんなの質問に答えます!】

★質問1.いろんな実験がありましたが、小さい子供と大人でも実験結果は一緒だと思いますか。 もしも違いがあればどんなことがありますか。

ある程度の判断力があれば、子供の集まりでも大人と似たような結果になると思います。 ただ子供の実験はあまり無いので、もしかしたら面白い結果が出るかもしれません。

★質問2.どうやったら西成先生の渋滞の研究のように1つのことをずっと継続できるのですか。

渋滞といっても車や人、生物などいろいろあるので、実はあまり一つの事をやっている感覚はありません。いろいろな渋滞を考えるのはとても楽しいです。

★質問3.絶対に渋滞がおこらない街を作るとしたら、何が大事だと思いますか。 車そのものを走らせないようにする、っていうのはダメだとおもうし、制限速度をなくしても難しいって先生も少しいっていたし、そんな街はどうやったら作れるんだろう、と思いました。

車の台数が一定数を超えると渋滞になるので、道路を走れる車の数を制限すれば渋滞は起きません。 そのためバスや電車を充実させて車を使わなくも済むようにすれば良いのです。

★質問4.渋滞学を活用することによって,私たちの生活にどのようなメリットが得られるのでしょうか。

時間をムダにせずに移動できて、快適で安全な生活ができるようになると思います。

★質問5.渋滞をなくすためには1台だけで少しづつ渋滞に近づいていっても渋滞は消せるんですか。 それともみんなが意識しないと意味がないですか。 また、スピードをゆっくりにして行けば渋滞は減らせると言っていましたが、ゆっくりにする分、到着は遅れないのですか。

実は100台に1台ぐらいゆっくり走る車がいれば渋滞を消すことができると思います。 スピードをゆっくりすれば渋滞に巻き込まれないため、結果として目的地に早く着くこともあります。

★質問6.実際に先生が渋滞にあったらどのように対処しますか。 先生が渋滞にはまったとき、自分に言い聞かせる言葉はありますか。

急がば回れ、と考えて、あえて遠回りで空いている道を探します。

★質問7.サグで渋滞が起こることの対策として、マリオカートに出てくる「部分的に自動車のスピードを加速する装置」を置いてみてはいかがでしょうか。 それだけなら、道路を大幅に工事する費用に比べて、そんなに工事費もかからないと思いました。

これはとってもいいアイディアです!車に坂道で加速する仕掛けを作れば渋滞は減ります!

★質問8.渋滞は今後、自動運転などの技術の進歩によってなくなると思いますか。 また、渋滞の科学に基づいて、人々の行動を変えること(例えば授業で紹介されていた道路にオレンジの線をひくなど)と、AIで緩和する設備を整えること(自動運転システム)と、どちらが効果的で持続すると思いますか。

自動運転になれば、車間調整が容易になるので渋滞は減っていきます。 人はなかなか思うように動いてくれないので、プログラムで動かすAIが発達すればどんどん渋滞は無くなっていきます。

★質問9.人間の車の渋滞には基本的に悪いイメージがありますが、何かで渋滞が起きていて、その渋滞が良い影響を及ぼしている現象はありますか。

例えば人の行列が出来ているとき、他の人がそれを見て興味を持って並ぶ事が置きます。そうすればお店は大繁盛ですね。

★質問10.渋滞を起こさないためには思いやりの気持ちが大切だと分かったのですが、そのことを運転している人みんなに伝えるにはどうしたらいいですか。

やはり車の教習所などでしっかりと教えていく事が大事だと思います。

西成先生の課外講義、いかがでしたか?
西成先生、お忙しい中、丁寧にご回答をいただきましてありがとうございました!